Studio ONE が提唱する
2つの基礎と6つの礎
ONEでは声優が体得すべき基礎能力を大きく2つに分類しています。
① 演技するための基礎
1.腹式呼吸による発声
2.滑舌
3.共通語(標準語)
⚪︎アクセント
⚪︎鼻濁音
⚪︎無声化
② 演技の基礎
1.台本読解
2.役創り
3.台詞の表現技法
大多数の養成機関で主に伝達されるのは①の【演技するための基礎】です。
地方勤務の養成所講師が、声優養成所を卒業しただけで講師業が務まる理由がコレです。
しかしプロになった後、本当に必要になる技能は②の【演技の基礎】です。
しかしながらこちらを伝達出来る講師は地方では稀です。
何故か?
地方では一流の声優に接する機会がないからです。一流に接することなく一流を理解することはできません。一流に接したことがないから一流を理解できない、分からない。そして講師自身にも本当の意味での声優としての職業経験がない。これが地方の声優養成所のほとんどが正常に機能していない理由のひとつです。
知識としてのシェイクスピア
知識はあなたを裏切らない
演技の基礎の習得のために、テキストはシェイクスピア作品をお借りしています。
世界共通の演劇テキストです。
シェイクスピアが紡ぐ言葉の宇宙には、表現者(声優)になるために必要なものが総て内包されています。
使用テキストは「ハムレット」「オセロー」「マクベス」「リチャード三世」「ジュリアス・シーザー」「アントニーとクレオパトラ」「ロミオとジュリエット」「十二夜」「夏の夜の夢」「ヴェニスの商人」「じゃじゃ馬馴らし」「から騒ぎ」「二人の貴公子」等々、全幕通しての本読み、役創りの探求、台詞表現の探求、演出の探求、そして作者への探求を通して、演技の基礎を習得していただきます。
ここで得た知識は、決してあなたを裏切りません。
ONEの活用方法
養成所 → プロダクション所属
プロの声優になるための手段のひとつです。多くの声優志望者が選択する道だと思います。
ではどうすれば、事務所に所蔵するためのオーディション、もしくは最終審査に合格することができるでしょうか?
容姿端麗、スター性がある、歌って踊れる、今の時代、それらも重要な要素ですが、表現者である以上、いつの時代でも唯一不変の必須技能があります。
それが演技力です。
最後に生き残るのは、有無を言わさず他者を納得させる、確かな演技力の持主です。
演技力があれば、養成所をトップで走り抜け、生徒からも講師からも一目置かれる存在となり、事務所所属も現実のものになります。
養成所との併用
「声優になるためには養成所を主席で走り抜けなければならない」
実現させるにはどうすれば良いのか?
ONEを活用して下さい。
他の養成機関では得ることの出来ない演技力の習得をお約束いたします。
タイミングを言うなら、養成所に入所する前の1年、もしくは2年をくださればと思います。
入所後でも決して遅くはありません。
100m走で例えるなら、あなたの養成所での始まりを95mからスタートさせることを目標としています。
これは嘘偽りではありません。
先達からいただいた演技技術、精神を伝達させていただきます。
適齢期と云う逃れられない現実
綺麗事では解決しないことが多々あります。たとえば年齢です。
行動するのは早ければ早いほど良いです。若いに越したことはない、ということです。
それだけで可能性は広がります。
逆に言うと、年齢を重ねると選択肢が狭められていきます。
もちろん年齢のハンデなどものともせず40代で養成所に通い、みごとプロになった方が、私の芝居仲間にもいらっしゃいます。
しかしそういう方はまれです。
そして「今」という瞬間が、あなたにとって一番「若い」ときなのだということを、忘れないで欲しいのです。
ただし学業は優先すべきです。
高校はもちろん、可能なら大学へも進学すべきです。
俳優業は常識的な知識は当然として、ときには専門的な知識も必要とされる職業です。
一般標準以上の読解力、理解力が必要になります。
早いほど良いと言ったじゃないか! とお叱りを受けそうですが、演技も、その探求過程で驚かされるほどの矛盾に遭遇します。
人間も人生も矛盾の塊、人もそう、ならば人間を創造する役者の業もまたしかりです。
学業を優先しながら卒業するタイミングで上京する、逆算しながら養成所に通うのがベストでしょう。
あなたがいま、もしも漠然と声優を志しているとしたら。
そして『具体的になにをどうしたらいいのかわからない』のだとしたら。
ぜひ体験レッスンにお越しください。